2008年5月 7日
今、5月7日の夕刊に秋田県の前知事 佐々木喜久治氏の訃報が載った。
私にとってはソーラーカーレースへの道筋をつけてくれた大恩人である。
テレビ局の新春対談で私が描いた宇宙開発計画やソーラーカーレースの夢について取り上げてもらった。今考えれば、すべては知事の「面白いからやってみなさい・・・」の一言で勢いづいたのであった。
一昨日終わったエコノムーブは世界で初めてのバッテリーカーの省エネレースだが、これも後ろで応援してくれた当時の知事の支えは大きなものだった。
最後の選挙に臨む際に、なにか県民に喜ばれるアイデアを・・と意見を求められた事があった。
私が進言させてもらった案は、ドクターヘリの導入だった。
消防庁長官を努められた経歴から、他県よりも早く実現可能では・・と提案した。
勿論エリアが広大でしかも道路の整備が遅れている秋田県の事情を鑑みて・・、更には高齢者の救急医療にヘリの持つ潜在的な能力は計り知れない。勿論世界にその技術が認められた脳血管研究センターの存在もある。
高齢者に出来る限りの医療体制を敷く為に、秋田県にはドクターヘリはうってつけだと、感心して下さったのが今も目に焼き付いている。
惜しくも県庁内部の不祥事の責任を取られて辞任した為、このドクターヘリ構想は実現しなかったが、もしあのまま任期を全うされたら、秋田県が全国で最初のドクターヘリ導入に動いていた事だろう。
エコノムーブやソーラーカーレース、さらには燃料電池部門も秋田県が世界のエコカー研究者達に大きな貢献をしている。いつか近い将来に佐々木前知事の功績がみんなに認められるはずである。
最後に、ソーラーカーレースの提案をさせてもらった時に、この功績が認められるのは我々みんなが死んだ後の事になるかもしれません・・・と念を押した事を申し添えておきたい。
その時に眼鏡の奥の優しい瞳で微笑んでくれた事も・・・
合掌
Posted by yamamoto at 2008年5月 7日 15:36
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