No.18

2001/04/02

ゴタゴタ・・・?


美容師をランク評価・・・その後

以前このコーナーで取り上げた美容師のランク評価(日本美容技術振興センター)について、その後の情報が入ったので報告しよう。

とくに大きな動きがあった訳ではないのだが、気になる記事を見つけたのだ。

それは新美容出版の「美容と経営」の4月号だ。


取材記事が気になった訳ではなく、新美容が取材を拒否されたという事実が気になったのだ。

もともとこの制度の立ち上げ方に無理があって、そこを突かれたくない全美連が新美容をカヤの外に置きたかったものと推測される。

・・・とは言っても、いまや世界中が情報の海の中だ。

一雑誌社の取材を拒否した所で、いつしか必要な情報は流れてくるはずだ・・・

そんなことよりも、自分達の都合でジャーナリストの取材を拒否できるという前時代的な構造が、この美容界にまだ残っていた事が大きな問題だ。


ヘアファッションのビジネスに身を置く者としては、良いスタイルを創造する事も大切だが、それを世に紹介してくれるジャーナルとの関係は決しておろそかにしてはならないものだと私は思っている。

べつにジャーナルにゴマを擦る必要はないのだが、必要な時だけ協力してよ・・・!。

というわけには行かないはずだ。

組織の上に立つ人たちは、ジャーナルという第三者の目から逃げないで欲しいと思う。

たとえ異なる意見が飛び出した所で、信念を持って進めていることならば誰もがいつか分かるはずだし、そこに少しでも私利私欲が隠れていれば、ジャーナルの攻撃に合うのは当たり前だ。

いずれにしてもマスコミに隠さなければならないような組織運営なんて真っ平御免だ。

・・・というわけで、これからも業界誌の皆様方には業界発展の指南役となってもらいたいですね。

・・・まあ、例の技術振興センターの組織には、NHDKの田中雅子会長が関わっている様なので、めったなことでは変な方向に走ることは無いはずだが、私が懸念しているのはこんなくだらないゴタゴタが一般社会からどのように見られるか・・だ。

今どき、こんな低次元のゴタゴタが生まれるようなレベルの低い業界だったのか・・・?

せっかく若者のなりたい職業の上位にランクされるまでにイメージアップされた美容師の評価を一部の人達のゴタゴタで汚されたくないなー・・・。

スキャンダルを魅力に変えていけるような芸能界ならいざ知らず・・・

こんな不安を抱えながらも、事の成り行きを見守るしかないのかな・・・

こんなくだらないことに神経を使うのは止めにして、素敵なヘアスタイルを世に出す努力をしようね・・・笑


つづく

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