マイクロスコープ

新しいものが好きな山本がまた楽しい道具を手に入れた・・・

皮膚科のお医者さんが使っていたマイクロスコープがそれだ。
コネをたどってなんとか手に入れたところ、なんとこれまでは想像のレベルだったものがはっきりと見えるようになったのだ。

皮膚の状態は勿論だが、一番の感動は毛先の状態が分る事だった。

カットコンテストで極限迄シザーズのカットを極めていた頃、どうしてもレザーカットの質感が欲しくなりレザルテの開発に着手したのが1985年、もう19年も前の事である。
柔らかいレザーの質感を表現出来てしかもコンディションの良い美しい切り口を残す・・
こんなこだわりのヘアカットを追求してようやく完成したのがレザルテだった。

次の写真はマイクロスコープで覗いたシザーズとレザルテの切り口の違いだ。
レザルテのしなやかな切り口を見た時、およその見当はついていたがここまで完璧な切り口になっていたとは、我ながらレザルテを誉めてあげたくなってしまった。

(この毛先は同じモデルの同じ部位の毛髪をウェットカットした直後の比較だ。)

一本一本の毛先がどのような状態にあるか・・・なんて誰もこれまで見る事がなかった。
ブラッシングで 毛先が引っ掛かるとか、枝毛になればいよいよ気になるのだが、普段はなんとなくサラサラしていればそれでOK・・・てな感じだ!!
しかしこのマイクロスコープの映像で一本の毛先を確認した時、技術者が使う道具とテクニックの違いでこれだけの差が生ずる事をあらためて認識したのである。
この2枚の写真はいずれもコンディションが良く、しかも同じ技術者がカットしたものである。

レザルテのカットは自然乾燥でもなぜか収まりが良いと言われるのは、このしなやかな毛先が大きな要因である事は明らかだ。
レザルテカットが世界のスタンダードになる日がきっと来る・・・そんな事を信じて未だ暫くは講習続き・・かな(笑)