上の写真は左がシザーズのブラント、右がレザルテの切り口である。
いずれもウェットヘアで同じモデルのヘアをサンプリングしたものである。
一目瞭然だが、レザルテの毛先はシャープに切り落とされ、いかにも馴染みが良さそうに美しい。
切れ味を追求して完成したシステムだから当り前と言えばそれまでだが・・・。
美容師である以上ヘアカットは最も重要な技術である、しかし顕微鏡がなければ見る事の出来ない一本一本の毛先の状態まではなかなか考えが及ばない。
当然の事だが、左の毛先は切り落とす際の刃先にそれなりの力が加わっている事が想像出来る。
勿論切れ味の良いシザーズで腕の良い技術者が切ればその切り口は美しく、そしてコンディションも良いはずだが・・・。
一方、右の毛先は力ではなくワザを感じさせると言ったら大袈裟だろうか・・?
日本刀の試し切りやお正月の門松にも似たこの雰囲気は、剣の達人のそれを思わせる美しいフォルムを創り上げている。
誰もが簡単にできるヘアカットから達人の技が光るヘアカットへ・・・
これからはプロの技が要求される時代へと突入・・・かな!!
それにしてもマイクロスコープというハイテク装置を使うとヘアカットもこんなところ迄分析できてしまう・・・楽しい時代だネ