先週、ロングビーチのISSE を見学して来た。
今回の一番の目的は来年にむけてRAZARTE の発表の機会を作る為だったが、幸いにも全米で圧倒的な人気を誇るYosh Toya 氏のクラスルームを見学する事が出来た。

会場に入ったら、すぐさまYoshさんが私を見つけて話し掛けてくれた。
「今日、ステージでレザルテを使うんですヨ・・・、うまくできるかナーー」
勿論、開発者である私に気を使っての謙遜の言葉なのだが、ステージが始まってすぐに、Yosh さんがどれ程秘密の特訓をくり返したのか、疑う余地のない素晴らしい手さばきで見事な仕事を披露してくださった。
以前に「山本さんのビデオを何度も繰り替えして見ましたヨ・・」とおっしゃった言葉を思い出した。
今回、Yosh さんは私とは全く違う自分なりの持ち方で、見事に使いこなしていた・・。
脱帽である。
Yosh さんの持ち方と切り方は、その後私も何度かトライしているが、まだ私は習得出来ない高度なものだった・・・。
誰もが二本の腕と10本の指があるのに、持ち方や使い方が違う事を教えられた。
何がベストなのかではなく、自分に合ったやり方がどれか・・・なのである。
そして、一流の職人の心意気を感じて感動させられた・・・。
自分よりも年下の者からでも素直に学ぶ姿勢・・・
学んだ事をただ自分のものにせず、しっかりと自分に合ったやり方にチューニングし、それをまた多くの人に伝えてあげる・・・。
Yosh さんのフィルターを通す事で、さらにまたレザルテの技術に磨きが掛かったのである。

そもそもレザルテは使い方にこれまでのレザーとは大きく異なるポイントがあるのだが、これを呑み込んだ上で、一流の技術者が更に各々のテクニックを加えていけば、すばらしいものが出来上がる・・・
昨年のHiroshi さんや茂木さんに続き、今年はYosh さんの仕事が加わった。
なんだかんだ言っても、アメリカで活躍している一流の技術者がいち早くものにしてしまった・・・。ホントに感謝であります。

来年はこの会場でレザルテカットを展示しようと思っている・・・!!
夢に向かってあと一年・・・んっ、たった一年しかないじゃないか・・・!!