美容師ONLY

No.64

2003年11月30日

美容組合について思う事
「美容組合・町内会論」

For beautiful future of the world.

早いもので今年も残す所一ケ月になってしまった・・・。
私は今年、県の美容組合の理事長を仰せつかった。
全県の美容室1500店の経営者の組織で、みんな生活を掛けて取り組んでいるプロ集団である。
生半可な事では取り組めない重職なのだが、これも年をとった証拠なのかもしれないと自分に言い聞かせ、美容業界の発展の為に汗を流す事にした。

半年を経て感じた事がある。
組合への加入率が全国どこも似たり寄ったりで50%前後なのである。
同業者でありながら1/2の経営者が一匹狼というさみしい現状なのだ。
それだけ組合という組織に魅力もメリットもないという証拠なのだが、私は最初の課題として、この問題に取り組み、改革を進める事にした。

そもそも、一つの仕事を業として生活を掛けて取り組む者たちの集まりが同業組合であるならば、これは見方を変えれば「美容業という町内の町内会」だと言えるはずだ。
同じ町内に住めば、通りで挨拶もすれば、公園で子供が遊ぶ事もある。
ごみ捨てや大掃除の協力もご近所付き合いをする上では大切な問題である。

住民が快適に暮らせる町内にする為にお世話をするのが町内会の役割であるように、美容組合は美容業を営む人たち全てが繁栄する為に活動しなければならない。
そして全ての美容室は、組合員で有る無しは関係なく、美容業という枠組みの中で必然的に組み込まれてしまう。
なぜならば、お客様にとっては組合への加盟の有無は関係ないのだから・・・。

美容学校に入学したその瞬間からこの町内の住民となると考えたらどうだろう・・。
学生もいればアパート住まいの独身サラリーマンもいるのだから、その人各々の事情の中で町内会の活動に参加、協力すれば良い・・。

せめて一軒家を建てて暮らすようになったら町内会費を払うべきだろう・・・。
町内会費を払わないのはよほどの事情があるはずだから・・・。

・・・と考えて、みんなが町内会費を払えるような豊かな町を作る事が私の最初のテーマになったのであります。

目標は全ての美容室が組合に加盟し、一緒に発展できるような業界に向けて改革する事で、これはかなりハードルが高い・・・苦笑

秋田県は対人口あたりの美容室数がダントツで日本一・・・なのだ!!
日本で最も競争が激しいのか、はたまた最もお洒落に敏感なのか・・・

「秋田美人」のブランドは美容師の頑張り無くしては維持して行けないのだから・・・

参考までに私の公務活動記録「新米理事長奮闘記」はiモードで全組合員に情報を公開している。
これがきっかけでみんながiモード端末を持つようになったとか・・・笑

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