美容師ONLY

No.45

4月 28日

ある看護婦のこと・・


今日の「秋田さきがけ」にある看護婦の記事が掲載された。

私が開業して間もない頃からのお客様だった「中村きよえ」さんの記事だった。


(記事をクリックし、拡大してお読み下さい)

華奢な身体に似合わず言うことが大胆でしょっちゅう私をびっくりさせた。

海外派遣を終えて帰国する度にまっ先にヘアカットに来てくれた。

何度目かの派遣から戻った時はさすがに疲れた様子で、「今回はろっ骨を折っちゃって・・・」と何事もないような口ぶりで話し始めた。
「でも、ろっ骨って折れてても仕事ができるから特に影響はなかったんだけれど・・・」
「うそーっ、僕なんか小指を捻挫しただけで仕事できないよ−」

さすがに怪我や病気に慣れてるんだな−と尊敬したものだった。

そんな彼女が、今度は仕事をやめて大学に行くと言い出したのを聞いて、またまたびっくり、看護婦として沢山の実績をつくり、そしてまわりの皆も認めていた矢先の挑戦だった。
しかも夜間に看護婦の仕事をしながらの勉学と聞いてもはや「偉い・・!」としか言えなかった。

北海道出身の彼女が秋田に戻る理由なんて何もなかったのに、「早く戻って来てくださいネ・・・」と言って送ったのが最後となった。

そんな強ーい子だったきよえさんが大学生活の半ばにして病に倒れたことを知った。

日本のマザーテレサになったね・・・

そんなことを言ったらきっと「そんな大袈裟なこと言わないでください」って怒られそうだが、ほんとに素晴しい生き方を我々に示して、そして早々と逝ってしまった。

同じ時代を生きた者として、そして少なからず影響を受けた者として感謝の言葉を贈りたいと思った。

そして多くの素晴しい出合いを作ってくれる美容師の仕事にも・・・
 

感謝・・!!

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