「風の王国プロジェクト」関連NEWS

風の王国・潟上のメガソーラー計画

風の王国は太陽光発電も推進します・・・
地域に降り注ぐ陽光を地域の未来の為に活用する為に・・・

はじめに、今回の検査に協力してくれた太陽電池モジュール提供の「AISES社」と
検査機器を特別にチューニングして提供してくれた「浪越エレクトロニクス社」に心から
感謝を 申し上げます。

これまでのソーラーカーレースではJonasun号のバッテリー積算計や燃料電池の出力制御コンバーター等を提供していただき、すっかりと秋田のソーラーカーレースの仲間たちにはお馴染みの浪越エレクトロニクス社です。
この度、浪越さんから「風の王国PJT」が取り組んでいるメガソーラーにも手を貸していただける事になりました。

早速届いた荷物は、「風の王国スペシャル」ともいえる特注の太陽電池の性能検査機器です。

メガソーラーに採用する代表的なモジュールの出力域にターゲットを絞って発電を数値化してくれる。
これまでJonasunの走行テストの為にかなり精度を上げて積算計を作っていただいた経緯があり、この程度の計測域は得意中の得意・・と思われます。

8月18日 14:30

秋田市手形山にあるソーラーカーチームJonasun基地の駐車場で作業を開始・・・
気温は31度・・・
太陽の入射角はとりあえず影をたよりにセットしてみたが、約48度で計測開始。

今回の挑戦者は「AISES社の」UL-200D-72
定格の出力は200Wのモジュールです。

とりあえずの数値が147W
定格200Wのモジュールの14:30での実測値としては悪くない発電であると思われます。
陽射しが西に大きく傾いているものの、オーストラリアのそれを思い出させる午後の日射量。

上の写真はモジュールからの入力ラインと、電子負荷装置を組み込んだ積算計との接続ポイントだが、端子を選ぶだけで特に難しい作業はない。

30分程経った所で少し興味深い実験を行なう。
この時間帯では既に133.6Wに出力が落ちている。
太陽が低くなりかけた事と庭の草木の枝がモジュールに近づいて来た事、更には30分程の検査中にモジュール全体の温度がかなり上がっている事が影響しているとみた。

左下の異物を鳥の糞に見立てて出力の低下を試した所、殆ど影響は無かったが、右下の様に少し大きめの厚紙ブロックをセルを覆い隠すように貼ってみた処、出力は83.5W、約1/2に落ちてしまった。ソーラーカーレースでは絶対にタブーのシチュエーションだが、メガソーラーとなればゴミや鳥が発電を阻害する天敵になる事として理解出来る。

電子負荷を組み込んだMPPT(最大電力点追尾装置)は30分の計測中にヒートシンクがかなり高温になった。
扇風機で冷やしながら計測を続ける。
電気を熱に変えて吸い取る負荷装置など、省エネを考えたらあり得ない作業だが、正確な発電量を計測する為には無駄を承知で正確な計測を目指す。

右のパンフが今回の性能テストに挑戦してくれたAISES社のモジュールだが、これから本格的な調査を行う予定だ。

メガソーラーを企画している人達の中で、大手企業のように専門の検査機関を持たない人達でも自力で最低限の性能検査を行なう事は必要だと考えます。

もちろん公的な検査機関がそれを引き受けてくれるのが望ましい事ですが、事業者自らがこうやって太陽電池の特性や性能の検証を行なえる事は、大変重要だと考えます。

今後の検査情報をどんどん公開して行く予定ですので「風の王国PJT」の取り組みにご期待下さい。

「風の王国PJT」はメガソーラーも守備範囲である事がお分かり頂けたら幸いです・・・感謝

左が今回の検査機器を特別調整してくれた浪越エレクトロニクス社のロゴマーク、
Webサイトは2007年に浪越さんと苦労した際のレポートのあるJonasunのサイトです。その1その2