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燃料電池のお話のつづき

(写真はCAR GRAPHIC 誌)

昨日、トヨタの燃料電池車の広告をきっかけに一言書いた。
ソーラーカーレースやエコノムーブで燃料電池部門に力をいれ始めた事は既に書いた通りだが、じつは我々が提案している陰のプロジェクトについても触れておきたい。

燃料電池の事を調べていくと、まだまだ未知の部分が山積している。しかし21世紀のエネルギー問題と環境問題を考えた時に、大きな可能性を秘めた技術である事は分かった。

その一つは、世界が頭を抱える中東和平の問題も元はと言えばオイルをめぐる利権が根底にあり、欲の皮が突っ張った連中がうごめいているのが実情だから、いっその事、油はいらないヨ・・・!と言えるシステム作りが世界を変えるからだ。

さらに経済効率を盾に無理矢理進めてきた原発も、ここに来てついに安くなかった事に気がつき始めた。
そもそも原発を過疎の村に隔離しようと云う発想がえげつないのである。
送電ロスを考えた時に、もっとも良いのは東京湾に、お台場あたりに原発を作ってみんなが遊びにいけるようにすれば良いのだ。(温泉もあるようだし・・・)
だいいち、原発を 東京湾に作るようになれば全国どこでも設置可能になる。
それが可能な程安全なものが完成したなら、原発も利用する価値があると私は思っている。しかし現段階の原発の開発水準は残念ながらまだその域には達していないのだ。
遠い子孫に放射性廃棄物の処理を委ねるような馬鹿な先祖は、未来の子供達の目にどのように写るだろうか・・・。
私の判断基準は東京湾に造る事が出来る時、日本の原子力政策は変わると思っている。それまでは研究開発のレベルに留めるべし・・・だ。

そう考えると、今、太陽光発電や風力発電、更にはバイオマスや地熱など環境に負荷をかけないものなら何でも取り組む姿勢を持つべきなのだ・・・。

我々が毎年ソーラーカーレースやエコノムーブを開催させてもらっている大潟村は、近い将来かならず大きな役割を担う空間だと確信している。もっとも村民にとっては大きなお世話かもしれないのだが・・。

ひとつは、一周50km以上の堤防沿いに風力発電が可能だ。200mおきに一列に並べただけで250機以上の風車が設置出来る。(しかも送電線が一本に繋がるのだ・・)これに各農家の田圃の隙間に設置していくと数千機の風車が並ぶ空間がある。(こんな景色を見てみたい・・ネ)
適度に安定した強い風もある。
太陽電池を設置する空間も充分あるし、なによりも村の主要産業である農産物と発電事業は非常に相性が良いと思う。
大潟村だけに限った事ではない。日本全国いたるところに風力や太陽光の発電を取り組める場所があるはずだ。
そうやってみんながエネルギーを作り出す工夫をしていくと、最終的に化石燃料に頼っている今の社会構造が大きく変わる。

電力が余ってしまう・・と言い出す連中は、今が都合の良い方達であろう・・苦笑
電力が余った時に効力を発揮するのが燃料電池なのだ。
クリーンなエネルギーを格安で企業の生産活動にまわす。それでも余ったら水を電気分解して水素を作れば良いのだから・・・。
水素の備蓄基地をどんどん作って溜め込めば、いつでも必要なエネルギーを燃料電池が造り出す。

将来は各家々にボイラーと同様に燃料電池のユニットが設置されるようになり、車は太陽電池と燃料電池を組み合わせたエコカーが当たり前の時代になる。

(写真は大同メタル製燃料電池ユニット)


そんな時代がすぐそこまで来ているのだから・・・
今必要なのは戦争や破壊行為じゃないって事を、ブッシュ大統領はわからないのかナー。
世界中をまとめる為には優れたリーダーが必要なのだが・・・、独り善がりなリーダー程手がつけられないものはない。・・・トホホだ

とにかく、日本は先端技術で世界を平和に導いていけると・・期待している吾輩であります。

ガンバレ・・・若きエンジニア達・・・!!