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AKITA・リバイバル計画
Akita Revival Project

始めに・・
この計画は秋田県を山本久博が勝手に思いつくままデザインするものである。
既に進行中の各再開発計画などに水を差すものではありません。

2005/12/21

5, ライトアップ作戦

広小路の夜を演出

上の写真は仙台市の光のページェントのものである。
これはこれですばらしいし、見る価値のあるものだが、この手の演出はお金が掛かった分だけ効果があるようだ。ってことはお金をケチったらたいしたものにならないと云う訳で、秋田市が二番煎じや三番煎じをする必要はないと思う。それなりにやれる範囲で楽しく夜を盛り上げれば良いのだ。
私はむしろ県民会館の土手のけやきをライトアップする方がよほどグレードの高い夜の演出が出来ると思う。
木の枝に電球を巻き付けて演出するよりも、樹齢400年の大木のエネルギーそのものを夜空に浮かび上がらせる方がはるかに上質な光の演出である。
なんでそう思ったかというと、昔、東京タワーは鉄骨の至る所に電球を取り付けてピカピカと夜空に光って綺麗だった。ある時、才能あふれる女性デザイナーの手で、ライトをすべて鉄骨に向けるライトアップ方式に変更した。最初はピカピカがなくなって何となく物足りない感じがしたのだが、すぐに光源を露出するより微妙なカーブを描くタワーそのものを強調する方が品が良く、しかも効果的である事に気がついた。デザイナーの才能が一番光った演出だ。
これを秋田市も学べば良いのだ。タワーのかわりに土手の上に堂々とそびえ立つ大きなけやきはライトアップには持って来いだ。光源がどれほど必要になるのか専門家に聞かなければ分からないが、それでも常設のライトだから毎晩12時頃まで点灯したところで電気代は驚く程ではないだろう。広小路商店街がみんなで電気代を出し合ったとしてもやる価値ある演出だと思う。

真っ暗な千秋公園の夜空に凛としてそそり立つけやきの巨木、秋田市の夜の顔として名物になるはずだ。

・・・って、じつは僕自身が一番それを見たいから、そうなったら良いな・・って思っているのであります。

ただし、もし夜にライトを浴びる事で巨木が弱るって事があるならばNGだ。なにも商店街を盛り上げる為に大切な木をいじめる必要はないのだから・・・

つづく