Solar and Hydrogen car

燃料電池搭載 Jonasun

秋田県立博物館での展示は終了しました。

現在は大潟村干拓博物館にて展示中です。

2007年オーストラリア大陸縦断3000kmのソーラーカーレースWorld Solar Challengeを舞台に、私達は水素を使って発電をする燃料電池と、太陽電池の両方のエネルギーをバランス良く使って走行出来るハイブリッドマシンを走らせました。
そしてこの模様はフジTV「夢3000km+∞」でオンエアされました。
帰国後、Jonasunは大潟村干拓博物館で翼を休めておりましたが、11/29〜4/5に秋田県立博物館の企画展で展示公開されましたのでそその展示の模様をレポートします。この企画展は無事に終了し現在Jonasunは大潟村干拓博物館に戻っております。
オーストラリア大陸を走り抜けた当時のまま、まったく手を加えずに保存されていたマシンですので、是非お立ち寄りください。

関連レポート(FCV元年)

企画展の入り口はとても落ち着いて重厚感溢れる空間を作り出しています。
Jonasunが生まれ育った大潟村がこの地域にある事から、未来への扉を開く意味を込めての展示です。

壁一面に張り出された写真が現地の模様を再現、Jonasunチーム専属の写真家・吉田氏の作品は記録写真の域を出て、もはや芸術写真です。
燃料電池は一般の方には珍しい装置ですが、これはカナダのバラード社製「NEXA」。
水素のボンベは岩谷産業からお借りしていますがもちろん中身は空です。
排出される水用のドレンパイプも確認出来ます。
ドライバーの左側のサイドテーブル上のダイヤルは燃料電池の出力制御用ダイヤル。

2003年から4年がかりで製作されたマシンは素人の手作りとはいえ、競技車両としてはかなりこだわりのある車体です。
一人のドライバーが快適に3時間程度の連続走行を行う事を想定していてシートは軽量なカーボン製バケットシート。シートベルトはレース用の4点式ベルト。
特徴として、バッテリー電圧、スピードメーター等の主要計器は2系統を装備し、レース中に万一故障しても走行が続けられるようにしてあります。
ステアリングの中央にあるダイヤルはアクセルボリューム、ホーンボタン、無線スイッチ。
右側にはモーター制御用スイッチ類とヘッドライトのスイッチなどの操作系が並ぶ。
左側にはバッテリー残量計などのメーター類が並ぶ。 因みに情報量はモーター出力A、BattV、太陽電池発電A、燃料電池発電A、その他各積算メーターなど・・・
水素ガス用にはSwagelok製の高品質パーツが使われています。

(解説用のチラシ)


走行の記録は以下の通りです。

グリーンフリートクラスは記録を狙うクラスではないため計時はあくまで参考です。

総走行距離      3021km (Mt.Ululuでの走行を除く)
総走行時間      47時間33分 (   〃   )
平均時速       63.5km/h
総消費電力      45.5kwh
燃料電池 総発電量   25.4kwh
太陽電池 総発電量   20.1kwh
消費水素ボンベ数    25本 (1100Lボンベ×25=27,500L)

走行中に、水素27,500Lで25.4kWhの発電を行った計算です。

以上です。


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